平日でも2時間待ちが当たり前、食べログ百名店に連続選出、そしてTableCheck FastPassまで導入された──東京・本郷三丁目に、いま最も勢いのあるつけ麺店がある。麺屋鈴春(めんやすずはる)だ。東京つけ麺の最高峰「麺屋一燈」で約8年の修行を積んだ店主・鈴木勝明が、2020年に独立して開いたこの店は、昆布水に浸された美しい麺線と7種類の香味油から選べるつけ汁という独自のスタイルで瞬く間に東京ラーメンシーンのトップに躍り出た。この記事では、麺屋鈴春のメニューを完全網羅しつつ、味の秘密からオーダー攻略法まで徹底解説する。
- 麺屋鈴春の全メニュー・価格・油の選び方を完全ガイド
- 店主・鈴木勝明の経歴と「麺屋一燈」仕込みの技術の秘密
- 昆布水つけ麺の正しい食べ方と7種類の香味油の特徴
- 行列回避のTableCheck FastPass活用法と最新アクセス情報
麺屋鈴春とは?食べログ百名店・東京屈指のつけ麺店の全貌

本郷三丁目に現れた「東京つけ麺の新星」
麺屋鈴春は、2020年9月2日に東京都文京区本郷にオープンしたラーメン・つけ麺専門店だ。東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩約3分、本郷通りと壱岐坂通りの交差点(壱岐坂上)付近に位置する。カウンター7席、テーブル2席というこぢんまりとした空間ながら、オープン直後から行列が絶えない人気店として一気に名を馳せた。食べログ評価3.79、レビュー数1,600件超という数字が、この店の人気の凄まじさを物語っている。本郷三丁目は東京大学のお膝元であり、周辺には実力派ラーメン店がひしめく隠れた激戦区。その中でも麺屋鈴春は頭一つ抜けた存在として君臨している。
食べログ百名店に連続選出──業界が認めた実力
麺屋鈴春の実力を裏付けるのが、食べログ「ラーメン百名店 TOKYO」への連続選出だ。2021年、2022年、2024年、2025年と複数回にわたって選ばれており、オープンからわずか1年で百名店入りを果たしたことになる。百名店とは、食べログのユーザー評価をもとに各ジャンルの上位100店を選出する年間アワードであり、東京には数千軒のラーメン店がひしめく中でトップ100に入り続けるのは並大抵のことではない。さらに人気YouTuber「SUSURU TV」にも取り上げられ、「麺を増せば増すだけつけ汁も増える超おトクなつけ麺店」として紹介されたことで、さらなる来客増加に拍車がかかった。
店名「鈴春」の由来──店主の名字と母の名前
「鈴春」という店名には、店主の深い思いが込められている。「鈴」は店主・鈴木勝明の名字から、「春」は母親の名前から取ったものだ。自分の名字と母の名を組み合わせて屋号にするという命名は、独立に際して家族への感謝を表す日本のラーメン文化の美しい伝統でもある。ちなみに、同様の命名法は家系ラーメン総本山・吉村家の直系店舗などでも見られるが、「母の名前」を屋号に入れるパターンはやや珍しい。この名前の由来を知った上で暖簾をくぐると、一杯のつけ麺に込められた店主の思いがより深く伝わってくるだろう。
「毎日食べられるラーメン」というコンセプト
麺屋鈴春が掲げるコンセプトは「毎日食べられるラーメン」だ。これは一見すると控えめに聞こえるが、実は非常に高いハードルを自ら課している。ラーメンは「濃厚」「ガツン」「背脂」といった強い味のインパクトで勝負する店が多い中、「毎日食べても飽きない」味を実現するには、「くど過ぎず淡白過ぎない、絶妙なバランス」が求められる。鈴木店主が目指したのは、鶏の旨味を最大限に引き出しながらも、後味がすっきりとした「淡麗」と呼ぶにふさわしいスープだ。この方向性は、師匠筋にあたる麺屋一燈の濃厚路線とは対照的であり、独立後の鈴木が自分だけの味を追求した結果でもある。
店名「鈴春」の「鈴」は店主・鈴木勝明の名字から、「春」は母親の名前から。家族への感謝を屋号に刻む命名法は、ラーメン店の美しい伝統の一つだ。
店主・鈴木勝明の経歴|「麺屋一燈」約8年の修行が生んだ技術
東京つけ麺の最高峰「麺屋一燈」とは
麺屋鈴春の味を語る上で、店主・鈴木勝明のルーツである「麺屋一燈(いっとう)」の存在は欠かせない。麺屋一燈は2010年6月に東京都葛飾区・新小岩で創業したラーメン店で、濃厚鶏白湯魚介ベースのスープと極上のつけ麺で全国にその名を轟かせた。食べログ百名店の常連であり、ラーメンデータベースでも常に上位にランクインする東京を代表する超名店だ。ここで修行を積んだ弟子たちが次々と独立し、それぞれが高い評価を得ていることからも、麺屋一燈の技術力の高さがうかがえる。鈴木勝明は、この名店で約8年間にわたって腕を磨いた。
約8年の修行──一燈グループの「大物」が独立
鈴木勝明が麺屋一燈で過ごした約8年間は、単なる修行期間ではなかった。長年にわたって店を支え続けた「一燈グループの中でもキャリアが長い大物」として知られた存在だった。8年という歳月は、ラーメン業界の修行期間としてはかなりの長さだ。その間に、スープの炊き方から麺の見極め、トッピングの仕込み、店舗オペレーションまで、ラーメン店経営に必要なすべてのスキルを徹底的に叩き込まれた。2020年9月の独立は、業界関係者の間では「ついに来たか」という待望の声とともに迎えられた。一燈仕込みの技術を携えた鈴木が、どんな一杯を作り出すのか──その期待に、鈴春は見事に応えてみせた。
師匠の「濃厚」から弟子の「淡麗」へ──独自路線の確立
興味深いのは、麺屋鈴春の方向性が師匠店・麺屋一燈とは対照的だという点だ。一燈は濃厚な鶏白湯魚介スープで知られるが、鈴春は「淡麗」──つまり、澄んだ鶏清湯をベースとした上品で繊細なスープを主軸に据えている。8年間濃厚系の技術を学んだ上で、あえて引き算の美学に舵を切ったのは、鈴木なりの独立宣言だったのかもしれない。名古屋コーチンの丸鶏、奥久慈軍鶏、大山どりの鶏ガラを羅臼昆布とともにじっくり炊き上げるスープは、鶏の旨味が分厚いのに後味はすっきり。「濃厚ではないのに、旨味は濃い」という矛盾を成立させた一杯が、麺屋鈴春の真骨頂だ。
スープへのこだわり──3種の地鶏と羅臼昆布の黄金比

鈴春のスープの核となるのは鶏だ。使用する鶏は名古屋コーチンの丸鶏、奥久慈軍鶏、大山どりの鶏ガラという3種類。それぞれ旨味の質が異なるこれらの鶏を組み合わせることで、単一の鶏では出せない複雑で奥行きのある出汁を生み出している。さらに羅臼昆布を加えることで、動物系の出汁にグルタミン酸の旨味がプラスされ、和食にも通じる品のある味わいが完成する。煮干しからも出汁を取っており、魚介の風味が鶏の旨味と絶妙に溶け合っている。この「鶏×昆布×魚介」の三重奏が、「毎日食べられる」という言葉に説得力を持たせているのだ。
麺屋鈴春のスープは、名古屋コーチン丸鶏+奥久慈軍鶏+大山どり鶏ガラの3種の鶏に羅臼昆布と煮干しを合わせた「鶏×昆布×魚介」の三重奏。師匠店・麺屋一燈の「濃厚」とは真逆の「淡麗」路線で、旨味は分厚いのに後味すっきりという矛盾を成立させた。
麺屋鈴春のメニュー完全ガイド|つけ麺・ラーメン・まぜそば全網羅
つけ麺──鈴春の看板メニュー「塩」と「醤油」
麺屋鈴春の看板メニューはつけ麺だ。「塩つけ麺」と「醤油つけ麺」の2種類がベースとなり、それぞれに香味油を選ぶことで自分好みの一杯にカスタマイズできる。麺量は200gと300gから選択可能で、100g単位で増量(+100円)ができる。2025年時点の価格はつけ麺300gで約1,300〜1,500円(時期により変動)。特筆すべきは500g以上の注文でつけ汁が2種類選べるというユニークなシステムだ。つまり、塩と醤油を同時に楽しめる。麺好きにとってこれ以上のお得感はないだろう。
7種類の香味油──塩3種・醤油3種・限定油のラインナップ

麺屋鈴春の最大の特徴が、つけ汁に浮かべる香味油を7種類から選べるというシステムだ。同じ「塩つけ麺」でも、選ぶ油によってまったく異なる味わいに変化する。
塩つけ麺用(3種):
かき油──牡蠣の旨味と磯の香りが広がる。煮干しの出汁とも相性抜群で、海の幸が好きな人に。
あさり油──貝の上品な旨味がスープに溶け込む。塩つけ麺との相性が最も安定しており、初訪問におすすめ。
えび油──海老の芳醇な香りがパッと広がる。甲殻類好きにはたまらない華やかな一杯に。
醤油つけ麺用(3種):
コーチン油──名古屋コーチンの脂のコクが醤油の風味と合わさり、深い味わいに。王道の組み合わせ。
にぼし油──煮干しの力強い旨味が加わり、魚介系が好きな人向け。
山椒油──ピリッとした刺激がアクセントに。さっぱり食べたいときにぴったり。
さらに季節限定でペペロンチーニ油や大葉油などの特別な油が登場することもある。リピーターが多いのは、訪れるたびに違う油で新しい味を試せるからだ。
| 香味油 | 対応 | 特徴 | おすすめ |
|---|---|---|---|
| かき油 | 塩 | 牡蠣の旨味・磯の香り | 海鮮好きに |
| あさり油 | 塩 | 上品な貝の旨味 | 初訪問に◎ |
| えび油 | 塩 | 海老の華やかな香り | 甲殻類好きに |
| コーチン油 | 醤油 | 鶏脂の深いコク | 王道を求める人に |
| にぼし油 | 醤油 | 煮干しの力強い旨味 | 魚介系好きに |
| 山椒油 | 醤油 | ピリッとした刺激 | さっぱり派に |
ラーメンメニュー──醤油・塩の淡麗スープを堪能
麺屋鈴春はつけ麺が看板だが、ラーメンも見逃せない。醤油らーめんと塩らーめんの2種類が用意されており、それぞれ味玉や特製のグレードアップバージョンも選べる。醤油らーめんは約1,000円前後、味玉らーめんは約1,100円、チャーシュー増しの特製は約1,250円程度(時期により変動)。つけ麺のつけ汁とは異なり、ラーメンのスープは丼の中で鶏の旨味をストレートに味わえるのが魅力だ。「鶏の旨味が全開。旨味が分厚い」という口コミが多く、つけ麺とは違った角度から鈴春のスープの実力を堪能できる。初訪問でつけ麺を食べ、2回目にラーメンを試す──というリピーターも少なくない。
鶏まぜそば──つけ麺・ラーメンに次ぐ第3の選択肢
麺屋鈴春のメニューにはもう一つ、鶏まぜそばがラインナップされている。つけ麺でもラーメンでもない「汁なし」のスタイルで、鶏の旨味を凝縮したタレと麺を混ぜ合わせて食べる。つけ麺のように麺をつけ汁に浸す手間がないぶん、麺の食感とタレの味わいをダイレクトに楽しめるのが特徴だ。鈴春のまぜそばは、つけ麺やラーメンほど注目されることは少ないが、知る人ぞ知る隠れた人気メニューだ。「つけ麺は食べ尽くした」という常連客の間では、まぜそばがネクストチョイスとして支持されている。
金曜限定「ブタジマくん」──鈴春が本気で作る二郎系
麺屋鈴春には、毎週金曜日だけ登場する衝撃のメニューがある。その名も「ブタジマくん」。人気漫画「闇金ウシジマくん」をもじったこのネーミングからもわかる通り、二郎インスパイア系ラーメンだ。普段は繊細な淡麗つけ麺を作っている鈴春が、金曜日だけは山盛りの野菜と分厚い豚チャーシュー、極太麺を惜しみなく投入したガッツリ系に変貌する。このギャップが話題を呼び、金曜のブタジマくん営業には専用の行列ができるほどの人気ぶりだ。営業は11:00〜16:00(売り切れ次第終了)。メニューにはブタジマ味噌なども登場し、チャーシュー追加や辛辛くん(辛味トッピング)などのオプションも用意されている。
「金曜日に行ったらつけ麺がなかった」──これは誤解ではなく事実。麺屋鈴春は金曜日は「ブタジマくん」の専用営業となり、通常のつけ麺・ラーメンは提供されない。つけ麺を食べたいなら金曜以外に訪問しよう。逆に二郎系が好きなら、金曜こそ狙い目だ。
昆布水つけ麺の秘密|麺・具材・食べ方を徹底解剖
心の味食品の特注麺──昆布水に浸された美しい麺線
麺屋鈴春のつけ麺で最も目を引くのは、昆布水に浸された美しい麺線だ。使用する麺は「心の味食品」による特注品。心の味食品は、つけ麺界のレジェンド「中華蕎麦とみ田」の製麺部門として知られる製麺所であり、ここの麺を使っているというだけで品質の高さが保証されたも同然だ。中太のストレート麺はムチムチとした高弾力でコシが強く、小麦の風味がしっかりと感じられる。この麺が日高昆布から引いた昆布水にたっぷりと浸された状態で提供される。昆布水のとろみは控えめでサラッとしており、他の昆布水つけ麺店と比べても上品で洗練された仕上がりだ。
トッピングの芸術──林SPF豚と低温調理鶏チャーシュー
麺屋鈴春のトッピングは、一つ一つが独立した料理として成立するほどのクオリティだ。豚チャーシューには千葉県産の銘柄豚「林SPF」のロース肉を使用。林SPFは臭みがなく上品な甘みが特徴の高級豚で、薄くスライスされた肉はしっとりとした食感と肉本来の旨味が際立つ。鶏チャーシューは胸肉を低温調理で仕上げており、驚くほどしっとりとした口当たり。パサつきとは無縁の、鶏胸肉の概念を覆すレベルの仕上がりだ。さらに極太メンマは味がしっかり染み込みながらもシャキッとした食感を残しており、白髪ネギが全体のアクセントとして機能している。
昆布水つけ麺の正しい食べ方──3ステップで120%楽しむ

麺屋鈴春の昆布水つけ麺には、味を最大限に引き出すための食べ方がある。ステップ1は、麺をそのまま食べること。昆布水に浸された麺だけをまず一口。小麦の香りと昆布の旨味がダイレクトに伝わる。ここで藻塩を少し振りかけると、麺の甘みがさらに引き立つ。ステップ2は、つけ汁に麺を浸して食べる本来のつけ麺スタイル。鶏の旨味と選んだ香味油の風味が麺に絡み、複層的な味わいが口に広がる。ステップ3は、残ったつけ汁にスープ割りを頼む。鶏出汁でつけ汁を割ることで、最後の一滴まで味わい尽くせる。この3ステップを実践するだけで、鈴春の体験価値は格段に上がる。
追加トッピングの選び方──藻塩・すだち・わさびの使いどころ
麺屋鈴春では、追加トッピングとして藻塩+わさび(50円)やすだち(50円)、レモン(50円)などが用意されている。これらはつけ汁に入れるのではなく、昆布水に浸った麺に直接かけて味わうのが正解だ。藻塩は麺の甘みを引き出す効果があり、わさびのピリッとした辛味が加わることで、昆布水の穏やかな旨味にアクセントが生まれる。すだちやレモンを搾れば柑橘の酸味が加わり、夏場でもさっぱりと食べ進められる。たった50円で味の幅が大きく広がるこれらのトッピングは、リピーターほど上手に使いこなしている。
麺屋鈴春の麺を作っているのは「心の味食品」──つけ麺の帝王「中華蕎麦とみ田」の製麺部門として知られる名門製麺所だ。ムチムチの高弾力麺は、昆布水に浸して「そのまま食べても旨い」レベル。麺そのもので勝負できるクオリティだからこそ、昆布水つけ麺というスタイルが成立する。
500g以上で2つの味が楽しめる|麺屋鈴春のお得な注文テクニック
麺量500g以上でつけ汁が2種類に──驚きの太っ腹システム

麺屋鈴春には、ラーメン好きなら見逃せない驚愕のサービスがある。それが「麺量500g以上の注文でつけ汁を2種類選べる」というシステムだ。通常のつけ麺は200gまたは300gからスタートし、100g単位で増量できる。500gまで増量すれば、たとえば「塩(かき油)」と「醤油(コーチン油)」の2種類のつけ汁が提供される。つまり、1回の訪問で2つの味を同時に楽しめるのだ。SUSURU TVでも「麺を増せば増すだけつけ汁も増える超おトクなつけ麺店」として紹介されたこのシステムは、麺好きにとって夢のようなサービスだ。
具体的な注文シミュレーション──初訪問と2回目以降の最適解
初訪問のおすすめは、塩つけ麺300g+あさり油だ。鈴春の鶏スープの実力を最もストレートに感じられる組み合わせであり、あさり油の上品な旨味がスープの品の良さを引き立てる。2回目には醤油つけ麺300g+コーチン油を。鶏の旨味をダブルで堪能できる王道の組み合わせだ。3回目以降は500gに挑戦し、塩(えび油)+醤油(山椒油)の2種類食べ比べを試してみてほしい。えび油の華やかさと山椒油のキレの対比が楽しめる。藻塩+わさび(50円)は毎回つけるべき鉄板トッピングだ。昆布水で食べる麺の味わいが劇的に向上する。
宅麺.comで自宅でも楽しめる──通販メニューの中身
遠方に住んでいて本郷三丁目まで行けない──そんなラーメンファンに朗報がある。麺屋鈴春は、ラーメン通販サイト「宅麺.com」で「昆布水つけ麺(牡蠣塩)」を販売している。価格は1,500円(税込1,620円)。セットには麺200g、スープ、昆布水、チャーシューが含まれており、自宅で店の味をかなり忠実に再現できる。ただし人気が高すぎて常に入荷待ち状態で、入荷通知を待っている人が1,170人以上(2025年時点)というから驚きだ。入荷したら即完売するレベルの競争率なので、通知メール登録はマストだ。
価格一覧まとめ──麺屋鈴春のコスパを検証
麺屋鈴春の現在の主要メニューと価格帯をまとめておこう(価格は時期により変動の可能性あり)。つけ麺は200gで約1,200円、300gで約1,300〜1,500円。100g増量ごとに+100円。ラーメンは約1,000〜1,250円。追加トッピングは味玉、藻塩+わさび、すだちなど各50〜120円程度。東京のハイクラスなつけ麺店としては標準的な価格帯だが、500g注文で2種類のつけ汁が楽しめるサービスを考慮すると、コストパフォーマンスは極めて高いと言っていいだろう。食べログ百名店クラスの味を1,500円前後で体験できる店はそう多くない。
初訪問:塩つけ麺300g+あさり油+藻塩わさび(50円)
2回目:醤油つけ麺300g+コーチン油
3回目:つけ麺500g+塩(えび油)&醤油(山椒油)の2種食べ比べ
金曜限定:ブタジマくん(二郎系)に挑戦
麺屋鈴春の行列事情と攻略法|TableCheck FastPassを活用せよ
平日2時間待ち・休日は開店前から50人──行列の実態
麺屋鈴春を訪れるにあたって最大の覚悟が必要なのが行列だ。食べログの口コミには「平日でも2時間待ち」「開店11時に到着で25人待ち、着丼まで1時間30分」「開店直後に並んで入店が午後3時」といった報告が並ぶ。カウンター7席+テーブル2席というキャパの小ささが回転率を下げ、行列の長さに拍車をかけている。特に土曜・祝日は開店前から長蛇の列ができ、午前中で麺が売り切れることも珍しくない。平日の昼営業でも油断はできず、13時過ぎに訪れても1時間以上待つことがザラだ。
TableCheck FastPass──700円で行列をスキップする裏技
2025年7月9日から、麺屋鈴春は画期的なサービスを導入した。「TableCheck FastPass」だ。これは土曜日と祝日限定で利用できる優先案内サービスで、手数料700円/人(クレジットカード必須)を支払うことで、行列をスキップして入店できる。ラーメン1杯に追加で700円と聞くと躊躇するかもしれないが、2〜3時間の行列を回避できると考えれば、時間をお金で買う価値は十分にある。予約はTableCheckのウェブサイトから行える。特に遠方から訪れるファンや、限られた時間の中で東京グルメを回りたい旅行者にとっては、700円は安い投資だろう。
行列を少しでも短くするための攻略テクニック
FastPassを使わずに攻略したい場合の戦略もまとめておこう。最も空いている時間帯は平日の夜営業(18:00〜20:30)だ。昼に比べて来客数が少なく、30分〜1時間程度で入店できるケースが多い。次に狙い目なのが木曜日。木曜は昼営業のみ(11:00〜15:00)だが、他の平日に比べてやや行列が短い傾向がある。土曜・祝日に行くなら、開店30分前(10:30頃)には到着しておきたい。それでも1〜2時間待ちは覚悟すべきだ。なお、最新の営業時間や臨時休業情報は公式X(@menyasuzuharu)で随時更新されているので、訪問前のチェックは必須だ。
営業時間・定休日・基本情報まとめ
麺屋鈴春の基本情報をまとめておこう。営業時間は月〜水が11:00〜15:00、18:00〜20:30、木曜が11:00〜15:00(昼のみ)、金曜・祝日が11:00〜16:00、土曜が11:00〜15:00、18:00〜20:30。定休日は日曜日。金曜は「ブタジマくん」営業のため通常メニューは提供されない。座席数はカウンター7席+テーブル2席で、合計9席。駐車場はなし。支払いは券売機制。
住所:東京都文京区本郷2-26-1 福重ビル1F
最寄り駅:本郷三丁目駅(丸ノ内線・大江戸線)徒歩約3分
営業時間:月〜水 11:00-15:00/18:00-20:30、木 11:00-15:00、金・祝 11:00-16:00、土 11:00-15:00/18:00-20:30
定休日:日曜日
座席:9席(カウンター7+テーブル2)
電話:03-6801-5233
FastPass:土曜・祝日限定 700円/人(TableCheck)
公式X:@menyasuzuharu
麺屋鈴春の口コミと評判|ラーメンファンが絶賛する理由
「見た目の美しさ」──SNSで拡散される芸術的な一杯
麺屋鈴春が急速に知名度を上げた要因の一つが、ビジュアルの美しさだ。昆布水に浸された艶やかな麺線、その上に整然と並べられた2種のチャーシューと極太メンマ、そして澄んだつけ汁に浮かぶ香味油の輝き──この一杯は、まさに食べる芸術品だ。「行列必至!美しく淡麗なつけ麺」「綺麗に繊細に美味しく食べて欲しいという店主の想いを感じる」といった口コミが象徴するように、見た目の完成度が味の期待値をさらに引き上げている。Instagram映えするラーメンは数あれど、鈴春の一杯はただ映えるだけでなく、美しさと味が完全に一致しているのが真の凄さだ。
「スープの旨味が分厚い」──味への絶賛の声
口コミで最も多い賞賛が「スープの旨味が分厚い」という表現だ。淡麗なのに旨味が深いという一見矛盾するこの特徴は、3種の地鶏と羅臼昆布、煮干しのハーモニーによるものだ。「くど過ぎず淡白過ぎない絶妙なバランス」「鶏の旨味が全開なのに後味はすっきり」という声は、まさに鈴木店主が掲げる「毎日食べられるラーメン」のコンセプトが成功していることの証左だ。食べログの評価3.79は東京のラーメン店としてはトップクラスの数値であり、1,600件を超えるレビューの多くが具体的な味への言及を含んでいることが、この店の実力を裏付けている。
「麺だけで旨い」──昆布水つけ麺だからこそ到達できた境地
麺屋鈴春の口コミで特に印象的なのが、「麺だけで旨い」という評価だ。通常のつけ麺はつけ汁に浸して初めて味が完成するが、鈴春の昆布水つけ麺はつけ汁に浸す前の段階で、麺単体として楽しめる。昆布水のさりげない旨味をまとった心の味食品の特注麺は、そのまま食べると小麦の香りと昆布の出汁が口に広がり、これだけで一つの料理として成立している。「トッピングを載せずに麺だけで楽しんでほしい」という鈴木店主のこだわりは、この「麺で完結する旨さ」に対する絶対的な自信の表れだ。
唯一のネガティブ要素──「待ち時間の長さ」

口コミで唯一ネガティブな要素として挙がるのが、待ち時間の長さだ。味に関する不満はほぼ見当たらないが、「2時間待った」「開店から3時間後にようやく入店」といった行列に関するコメントは多い。しかしこれは裏を返せば、味に文句のつけようがないからこそ行列ができるということでもある。2025年7月にTableCheck FastPassが導入されたことで、この唯一の弱点にも対策が打たれた。700円という追加コストを許容できるなら、待ち時間ゼロで鈴春の一杯にありつける時代がやってきたのだ。
本郷三丁目ラーメン激戦区マップ|鈴春の周辺にはどんな名店がある?
なぜ本郷三丁目はラーメン激戦区なのか
本郷三丁目がラーメン激戦区として知られるようになったのは、東京大学の存在と無縁ではない。学生・教職員・出版社関係者が多く集まるこのエリアは、昔からリーズナブルで旨い飲食店への需要が高い。その中でもラーメンは回転が早く、学生にとっても手が届きやすい価格帯であることから、実力派の個人店が次々と出店してきた。駅から少し歩くと昔ながらの町並みが残る文京区特有の落ち着いた雰囲気も、ラーメン職人が腰を据えて店を営むのに適した環境だ。麺屋鈴春は、このラーメン激戦区に2020年に参入し、瞬く間に頂点に立った。
東大の街で食べる一杯──学術都市とラーメンの意外な親和性
本郷三丁目のラーメン激戦区は、東京大学の赤門からも近い。学期中には東大生や研究者がラーメン店の行列に並ぶ光景も珍しくない。「研究の合間に食べる至福の一杯」というシチュエーションは、このエリアならではのものだ。麺屋鈴春の上品で繊細な味わいは、こうした知的な街の雰囲気にもマッチしている。二郎系のようなガツン系とは異なる淡麗な美しさが、文京区という土地柄にふさわしい。鈴春が本郷三丁目を選んだのは偶然ではなく、このエリアの客層と店のコンセプトの親和性を見抜いた鈴木店主の慧眼だったのかもしれない。
鈴春と合わせて訪れたい周辺スポット
麺屋鈴春を訪れるなら、周辺の散策も合わせて楽しみたい。本郷三丁目は明治時代以来の文学ゆかりの地であり、樋口一葉旧居跡や本郷菊坂周辺の文学散歩コースは徒歩圏内だ。鈴春の行列待ちの時間を利用して東京大学の構内を散歩するのもいいだろう。赤門や安田講堂は一般にも開放されており、歴史ある建造物を眺めながら過ごす時間は格別だ。食後には壱岐坂を下って湯島天神方面へ足を延ばすこともできる。ラーメン目当ての訪問を、文京区の文化探訪に昇華させれば、2時間の行列待ちも有意義な時間に変わる。
鈴春に行く前に知っておきたい注意点
最後に、麺屋鈴春を訪れる際の注意点をまとめておこう。まず、金曜日は通常メニューが提供されない(ブタジマくん営業)。つけ麺目当てなら金曜以外に行くこと。次に、駐車場がないため車での来店は避けたほうがいい。近隣のコインパーキングを利用するか、公共交通機関がおすすめだ。麺の売り切れにも注意。特に土曜・祝日は午後早い時間に売り切れることがあるため、なるべく早い時間に訪問したい。そして現金のみの可能性もあるため、念のため現金を用意しておくと安心だ。最新情報は公式X(@menyasuzuharu)で確認を。
まとめ|麺屋鈴春は「東京つけ麺の最前線」を走り続ける

ここまで、麺屋鈴春のメニュー・味の秘密・オーダー攻略法・アクセス情報を徹底解説してきた。最後に要点を振り返ろう。
- 2020年9月、麺屋一燈で約8年修行した店主・鈴木勝明が本郷三丁目に開業。店名の「鈴」は自分の名字、「春」は母の名前に由来
- 食べログ百名店に2021年・2022年・2024年・2025年と連続選出。評価3.79、レビュー1,600件超
- 看板メニューは昆布水つけ麺。塩3種・醤油3種の計6種類+限定の香味油から選べる独自のシステム
- 麺は心の味食品の特注品。チャーシューは千葉県産林SPF豚+低温調理鶏胸肉の2種
- 500g以上の注文でつけ汁が2種類になる太っ腹サービス。1回で塩と醤油を同時に楽しめる
- 金曜限定「ブタジマくん」は繊細な鈴春が本気で作る二郎インスパイア系。ギャップに痺れるファン多数
- 行列対策としてTableCheck FastPass(700円/人)を土曜・祝日に導入。待ち時間ゼロで入店可能
- 宅麺.comで通販も可能だが、入荷待ち1,170人超の超人気商品
麺屋鈴春の一杯は、8年間の修行で培われた技術と、「毎日食べられるラーメン」という信念の結晶だ。昆布水に浸された美しい麺線を一口啜れば、なぜこの店に2時間の行列ができるのか、すべてが腑に落ちるだろう。
東京のラーメンシーンは常に動いている。しかし麺屋鈴春は、流行に左右されない「淡麗の美学」で、静かに、しかし確実に東京つけ麺の最前線を走り続けている。まだ未訪問なら、次の休日にぜひ本郷三丁目へ。700円のFastPassを握りしめて暖簾をくぐれば、待ち時間ゼロで東京屈指のつけ麺があなたを待っている。

コメント