京都ラーメンランキングTOP20|一乗寺・京都駅・河原町の人気店を完全網羅

京都ラーメンランキング

「京都でラーメンを食べるなら、どこがおすすめ?」「一乗寺と京都駅、どっちに行くべき?」——京都のラーメンは、想像以上に奥が深い。

実は京都は、知る人ぞ知る日本有数のラーメン激戦区。1938年創業の「新福菜館」を筆頭に、80年以上の歴史の中で独自の進化を遂げてきた。「京風ラーメン=あっさり」というイメージを持っている人も多いが、それは大きな誤解。京都で愛されるラーメンの多くは、実はこってり濃厚なのだ。

この記事では、2025年最新の京都ラーメンランキングTOP20を、ジャンル別・エリア別に徹底紹介。ミシュラン掲載店から行列必至の人気店、地元民に愛される隠れた名店まで、京都で本当においしいラーメンに出会うための完全ガイドをお届けする。

目次

京都ラーメン人気ランキングTOP20

まずは、ラーメンデータベースや食べログの評価を参考に、2025年京都ラーメンの人気ランキングをお伝えしよう。

順位 店名 エリア ジャンル 特徴
1位 本家第一旭 たかばし本店 京都駅 京都ラーメン 創業70年超の老舗。朝6時から営業
2位 ラーメン二郎 京都店 一乗寺 二郎系 関西唯一の直系店。九条ネギトッピング可
3位 麺屋猪一 本店 河原町 出汁そば ミシュラン9年連続選出
4位 らぁ麺 とうひち 修学院 淡麗醤油 ミシュラン4年連続ビブグルマン
5位 天下一品 総本店 一乗寺 こってり 全国200店舗の原点。限定メニューあり
6位 新福菜館 本店 京都駅 京都ラーメン 1938年創業。真っ黒スープの元祖
7位 麺屋 極鶏 一乗寺 超濃厚鶏白湯 レンゲが立つ驚異の濃度
8位 中華そば 高安 一乗寺 鶏豚白湯 名物スジラーメンと唐揚げ
9位 セアブラノ神 壬生本店 四条大宮 背脂煮干し 食べログ百名店6年連続選出
10位 天天有 本店 一乗寺 鶏白湯 50年近い歴史の鶏白湯の名店
11位 中華そば ますたに 銀閣寺 背脂醤油 背脂ラーメン発祥の店
12位 麺屋 優光 四条烏丸 貝出汁 透明スープとレアチャーシュー
13位 ラーメン荘 地球規模で考えろ 伏見 二郎系 関西二郎系の最高峰
14位 麺処 蛇の目屋 河原町 鶏そば ミシュランビブグルマン掲載
15位 拳ラーメン 一乗寺 創作系 和食職人が作るクリエイティブ系
16位 和醸良麺 すがり 四条烏丸 もつ魚介 もつ×魚介の斬新な組み合わせ
17位 ラーメン藤 本店 伏見 京都ラーメン 昔懐かしい味の老舗
18位 麺匠 たか松 河原町 煮干しつけ麺 濃厚煮干しつけ麺が人気
19位 ラーメン池田屋 一乗寺 京都ラーメン 2025年円町店オープン
20位 珍遊 一乗寺 背脂醤油 飲みやすい背脂チャッチャ系

京都ラーメンの3大系統を知る

京都ラーメンを攻略するなら、まずその3つの系統を押さえておきたい。

系統 特徴 代表店 おすすめの人
背脂醤油系 鶏ガラベースに背脂を浮かせた濃厚スープ。見た目ほどこってりしていない ますたに、珍遊、来来亭 コク深いラーメンが好きな人
濃厚醤油系 豚骨・豚肉ベースの濃い色の醤油ラーメン。真っ黒だがあっさり 新福菜館、第一旭 昔ながらの味が好きな人
こってり系 鶏ガラと野菜を煮込んだポタージュ状のスープ 天下一品 唯一無二の濃厚を求める人

【意外な真実】「京風ラーメン」という言葉から連想されるあっさりした透明スープのラーメンは、実は京都にはほとんど存在しない。エッセイストの入江敦彦氏は「京都のラーメンは日本一こってりしている」と評しているほどだ。

背脂ラーメン発祥は京都だった

今や全国で見られる「背脂チャッチャ系」ラーメン。実はその発祥は京都・銀閣寺の「ますたに」とされている。1947年に屋台からスタートし、1949年に店舗をオープン。鶏ガラベースの醤油スープに背脂を散らすスタイルは、ここから「ほそかわ」「来来亭」へと受け継がれ、全国に広まっていった。

【エリア別】京都ラーメン完全攻略ガイド

京都のラーメンは、エリアによって特徴が異なる。目的に合わせてエリアを選ぼう。

エリア 特徴 こんな人におすすめ 主な店舗数
一乗寺 関西屈指のラーメン激戦区。多様なジャンルが集結 ラーメン好き、はしご希望者 30店舗以上
京都駅周辺 老舗の聖地。朝ラーも可能 観光客、電車の待ち時間に 20店舗以上
河原町・四条 アクセス抜群。ミシュラン店も多い 観光の合間に、買い物ついでに 30店舗以上
四条大宮 個性派ラーメンの宝庫 新しいジャンルに挑戦したい人 15店舗以上

【一乗寺エリア】ラーメン激戦区を完全制覇

京都でラーメンといえば、まず名前が挙がるのが一乗寺。叡山電鉄「一乗寺駅」から東大路通沿いに、人気ラーメン店がひしめき合う「ラーメン街道」が広がる。

天下一品 総本店

ジャンル こってり鶏白湯
看板メニュー こってりラーメン
価格帯 800〜1,200円
営業時間 11:00〜翌1:00
定休日 なし
最寄り駅 叡山電鉄「茶山駅」徒歩10分
行列目安 平日15〜30分、休日30分〜1時間

1971年、創業者・木村勉氏がラーメン屋台を始めたのが天下一品の原点。資金難や同業者との軋轢など、様々な困難を乗り越えながら約4年の試行錯誤を重ね、独自の「こってり」スープを完成させた。

鶏ガラと11種類の野菜を丹念に煮込んだスープは、まるでポタージュのようにどろりとしており、麺にしっかりと絡みつく。それでいて見た目ほど脂っこくないのが特徴だ。

【総本店限定メニュー】

  • 牛すじラーメン
  • 牛すじキムチラーメン
  • 牛すじラーメン豚重定食

全国200店舗以上展開する天下一品だが、この3つのメニューは総本店でしか食べられない。せっかく京都に来たなら、ぜひ総本店で限定メニューを味わってほしい。

麺屋 極鶏

ジャンル 超濃厚鶏白湯
看板メニュー 鶏だく
価格帯 700〜1,000円
営業時間 11:30〜22:00(通し営業)
定休日 月曜(その他不定休あり)
最寄り駅 叡山電鉄「一乗寺駅」徒歩5分
行列目安 平日30分〜1時間、休日1時間以上

「看板を探すより行列を探した方が早い」と言われる一乗寺の人気店。12年間試行錯誤して作り上げた「食べるスープ」は、レンゲを刺すとそのまま立ってしまうほどの驚異的な濃度を誇る。

究極に濃厚なスープはすでに半固形物の様相を呈しているが、鶏の臭みがくどくないように仕上げられており、脂っこさもほとんどない。見た目よりもあっさりとした食べ心地というのが、食べた人の共通の感想だ。

【メニュー】

  • 鶏だく:基本の一杯。まずはこれから
  • 赤だく:辛味を加えた一杯
  • 魚だく:魚介をプラス

食べログ ラーメン WEST 百名店にも選出。スープがなくなり次第終了なので、確実に食べたいなら早めの来店がおすすめだ。

中華そば 高安

ジャンル 鶏豚白湯
看板メニュー スジラーメン、唐揚げ
価格帯 800〜1,100円
営業時間 11:30〜翌2:00(通し営業)
定休日 なし
最寄り駅 叡山電鉄「一乗寺駅」徒歩3分
行列目安 平日10〜20分、休日20〜40分

一乗寺でラーメンといえば、まず名前が挙がる名店。ミルキーなまったり系の白濁スープは、豚骨・鶏がらベースに24時間かけて作られるこだわりの一品だ。

さらにスープに絡みやすいよう、かん水の加減を調整した特注麺を使用。具材の鮮度にもこだわり、特にスジ肉の煮込みが入る限定商品「スジラーメン」が一番のおすすめ。

また、高安といえば外せないのがカレー風味の唐揚げ。そのボリュームと味は、ラーメンと並ぶ名物となっている。昼から深夜まで中休みなく営業しているのも、一乗寺で食べたくなったときに頼れるポイントだ。

天天有 本店

ジャンル 鶏白湯
看板メニュー 鶏白湯ラーメン
価格帯 750〜1,000円
営業時間 月〜土 18:00〜翌2:30、日祝 18:30〜22:00
定休日 水曜
最寄り駅 叡山電鉄「一乗寺駅」徒歩5分
行列目安 平日10〜20分、休日30分前後

一乗寺のラーメン街道で1971年創業の老舗。今では完全にラーメンのジャンルとして定着した「鶏白湯」を、ずっと昔から提供し続けてきた先駆者的存在だ。

鶏白湯ベースのスープはとろみがありつつも重たすぎず、鶏と野菜のやさしい甘みや旨みが感じられる。細くコシのあるストレート麺と、たっぷりのシャキシャキ九条ネギ、昔ながらのロース肉チャーシューが好相性。

夜18時からの営業なので、一乗寺で夜ラーメンを楽しみたい人にぴったりだ。

ラーメン二郎 京都店

ジャンル 二郎系
看板メニュー 小ラーメン(麺量300g)
価格帯 800〜1,200円
営業時間 11:00〜14:00、18:00〜21:00
定休日 水曜+不定休
最寄り駅 叡山電鉄「一乗寺駅」徒歩2分
行列目安 平日30分〜1時間、休日1〜2時間

関西で唯一のラーメン二郎直系店。濃厚で豚のうまみを堪能できる乳化系スープに、軽く縮れた平打ちの太麺を合わせたボリューム満点の一杯。

京都店ならではの特徴は、「九条ネギ」の追加トッピングができること。東京の二郎にはないローカライズされた楽しみ方ができる。

【二郎初心者へのアドバイス】

  • まずは「小ラーメン」から(それでも麺量300g)
  • 「ニンニク入れますか?」には「少なめで」と答えると安心
  • 野菜・ニンニク・アブラ・カラメの「コール」は好みで

【京都駅エリア】老舗の聖地で朝ラーを

京都駅から徒歩5分の「たかばし」エリアには、京都ラーメンの原点とも言える2つの老舗が隣り合って営業している。観光客にも地元民にも愛される、まさにラーメンの聖地だ。

本家第一旭 たかばし本店

ジャンル 京都ラーメン
看板メニュー ラーメン(並)
価格帯 700〜1,000円
営業時間 6:00〜翌2:00
定休日 木曜
最寄り駅 JR「京都駅」徒歩5分
行列目安 平日15〜30分、休日30分〜1時間

創業70年を超える京都ラーメンの老舗中の老舗。ラーメンデータベースの京都ランキングで堂々の1位を獲得している名店だ。

最大の特徴は朝6時からの営業。早朝から地元の人や観光客が「朝ラー」を楽しむ姿は、もはや京都の風物詩となっている。

豚骨のうまみとマイルドな醤油味のバランスが良いスープに、ストレート麺がよく絡む。丼の中央に盛られた九条ねぎと、花びらのように広がる柔らかいチャーシューは、見た目にも美しい。

【朝ラーのすすめ】

  • 朝6〜7時台は比較的空いている
  • 新幹線の時間前に立ち寄るのがおすすめ
  • 朝からでも意外とペロリと食べられる

新福菜館 本店

ジャンル 京都ラーメン
看板メニュー 中華そば、ヤキメシ
価格帯 750〜1,100円
営業時間 9:00〜20:00
定休日 水曜
最寄り駅 JR「京都駅」徒歩5分
行列目安 平日15〜30分、休日30分〜1時間

1938年創業、京都ラーメンの最古参。中国浙江省出身の徐永俤氏が夫婦で始めたラーメン屋台が、京都ラーメンの歴史を切り開いた。

特徴的なのは、その真っ黒なスープ。見た目はいかにも濃そうだが、実際に食べるとあっさりしていてもりもり食べられる。この「見た目こってり、味あっさり」という一見矛盾した特徴こそ、京都ラーメンの真骨頂だ。

そしてもう一つの名物が「ヤキメシ」。新福菜館は「ラーメンではなくヤキメシを食べに行くところ」という常連も多いほど。ラーメン+ヤキメシのセットは、ぜひ一度試してほしい。

第一旭 vs 新福菜館、どっちを選ぶ?

項目 本家第一旭 新福菜館
創業 1947年 1938年
スープの色 茶色(醤油豚骨) 真っ黒(濃口醤油)
ストレート細麺 ストレート細麺
特徴 花びらチャーシュー、九条ねぎ 黒いスープ、名物ヤキメシ
客席数 31席 51席
定休日 木曜 水曜
回転の早さ 普通 早い
こんな人に 王道ラーメンを味わいたい チャーハンも食べたい

【結論】京都ラーメン初心者は、まず本家第一旭がおすすめ。チャーハン(ヤキメシ)も食べたいなら新福菜館。両店は隣り合っているので、定休日(水・木)を避ければ「はしご」も可能だ。

【河原町・四条エリア】ミシュラン店が集結

観光の中心地・河原町エリアは、アクセス抜群なうえにミシュラン掲載店も多い。買い物や観光の合間に立ち寄りやすいのも魅力だ。

麺屋 猪一 本店

ジャンル 出汁そば
看板メニュー 出汁そば(白・黒)
価格帯 1,200〜1,500円
営業時間 11:00〜15:00、17:30〜22:00
定休日 不定休
最寄り駅 阪急「京都河原町駅」徒歩2分
行列目安 平日20〜40分、休日40分〜1時間

ミシュラン ビブグルマンに9年連続選出という輝かしい実績を持つ、京都を代表する名店。「日本的な感性を現代的に再解釈する」を理念に、出汁とラーメンを融合させた「出汁そば」を追求している。

豚や鶏といった動物系脂を一切使用せず、厳選した最高級の節を数種類ブレンドし、低温でじっくりと旨味を抽出。究極の削り節は厚さ0.01mmという鹿児島県指宿産の特級「本枯節」を使用している。

【メニューの選び方】

  • 出汁そば(白):白醤油ベース。あっさり派に
  • 出汁そば(黒):濃口醤油ベース。コク深い味わい
  • 炙り和牛そば:贅沢に和牛をトッピング

2024年12月には宇治市に3店舗目もオープン。京都の「出汁文化」を世界に発信し続けている。

麺処 蛇の目屋

ジャンル 鶏そば
看板メニュー 鶏煮干しそば、鶏白湯、鶏そば
価格帯 900〜1,200円
営業時間 11:30〜15:00、18:00〜22:00
定休日 火曜
最寄り駅 阪急「京都河原町駅」徒歩2分
行列目安 平日15〜30分、休日30〜45分

ミシュラン ビブグルマン掲載店。国産鶏を使用した無化調ラーメンが味わえる、河原町の人気店だ。

メニューは「鶏煮干しそば」「鶏白湯」「鶏そば」の3種類を軸に展開。鶏の旨みを最大限に引き出したスープは、化学調味料に頼らない素材本来の味わいが楽しめる。

麺屋 優光

ジャンル 貝出汁
看板メニュー 淡竹(はちく)、真竹(まだけ)、黒竹
価格帯 900〜1,300円
営業時間 11:00〜15:00、18:00〜22:00
定休日 不定休
最寄り駅 阪急「烏丸駅」徒歩5分
行列目安 平日10〜20分、休日20〜40分

透き通る貝出汁ラーメン絶品レアチャーシューで知られる人気店。四条河原町交差点からすぐという好立地で、観光の合間に立ち寄りやすい。

【メニューの選び方】

  • 淡竹(はちく):貝の旨味を堪能できる一杯
  • 真竹(まだけ):ベースの醤油が効いた味わい
  • 黒竹(くろちく):しっかり醤油の濃いめ

2025年8月には清水店もオープンし、ますます勢いを増している。

【四条大宮エリア】個性派ラーメンの宝庫

四条大宮エリアには、独自の進化を遂げた個性派ラーメン店が集まる。

セアブラノ神 壬生本店

ジャンル 背脂煮干し
看板メニュー 背脂煮干そば
価格帯 1,000〜1,400円
営業時間 11:00〜15:30、18:00〜22:30
定休日 1月1日のみ
最寄り駅 阪急「大宮駅」徒歩6分
行列目安 平日15〜30分、休日30〜45分

食べログ ラーメン WEST 百名店に6年連続選出。新潟のご当地ラーメン「燕三条系」を京都の人に合うようアレンジした、独自のスタイルが人気だ。

店名に「セアブラ」とあるように、スープ表面を背脂が覆うビジュアルはインパクト大。しかし、独自の調理によりあっさりした口当たりと芳醇な旨味に仕上げられており、見た目ほどこってりしていない。

京都市内に4店舗(壬生本店、伏見剛力店、錦店、slurp店)を展開。それぞれ微妙に味わいが異なるので、食べ比べも楽しい。

和醸良麺 すがり

ジャンル もつ魚介
看板メニュー もつつけ麺
価格帯 950〜1,300円
営業時間 11:30〜14:30、18:00〜22:00
定休日 日曜
最寄り駅 地下鉄「四条駅」徒歩3分
行列目安 平日10〜20分、休日20〜30分

もつ×魚介という斬新な組み合わせで注目を集めるラーメン店。もつの旨味と魚介のコクが絶妙に調和した、他では味わえない一杯を提供している。

【修学院・北山エリア】淡麗系の聖地

京都では近年、透き通ったスープの「淡麗系」ラーメンが人気を集めている。その中心地が修学院・北山エリアだ。

らぁ麺 とうひち

ジャンル 淡麗醤油
看板メニュー 鶏醤油らぁ麺
価格帯 950〜1,300円
営業時間 11:00〜14:30、18:00〜21:00
定休日 火曜
最寄り駅 叡山電鉄「修学院駅」徒歩3分
行列目安 平日20〜40分、休日40分〜1時間

ミシュラン ビブグルマンに4年連続選出。2022年に北区から修学院に移転し、さらにパワーアップした淡麗系の名店だ。

京都丹波黒どりと鹿児島の黒さつま鶏のガラに比内地鶏の丸鶏を合わせ、弱火で7時間炊き上げて出汁を取った後、数日間冷蔵して熟成させた清湯(澄んだスープ)を使用。

この清湯スープに合わせるのが、生揚げ醤油3種類と生醤油7種類を配合してから、火にかけて熟成させた特製のカエシ。醤油への絶対のこだわりが、完成度の高さにつながっている。

【メニュー】

  • 鶏醤油らぁ麺:基本にして究極の一杯
  • 鶏醤油つけそば:つけ麺スタイルで
  • 鶏油まぜそば:汁なしで鶏の旨み凝縮
  • 鶏白湯らぁ麺:濃厚派にはこちら
  • 煮干魚介らぁ麺:魚介の風味を堪能

【伏見エリア】二郎系の最高峰

京都の二郎系といえば、伏見エリアを外すわけにはいかない。

ラーメン荘 地球規模で考えろ

ジャンル 二郎系
看板メニュー ラーメン(小・大)
価格帯 800〜1,100円
営業時間 火〜土 11:00〜14:45、18:00〜23:45
日 11:00〜21:45
定休日 月曜
最寄り駅 近鉄「伏見駅」徒歩8分
行列目安 平日30分〜1時間、休日1時間以上

2009年オープン以来、関西の二郎インスパイア系を代表する存在として君臨し続ける名店。一乗寺の「夢を語れ」から派生したラーメン荘グループの人気店だ。

「人間の食欲の塊である二郎系ラーメンとして本能を刺激するだけではなく、美味しい上質なラーメンとして理性をも満たす」と評されるその味は、平日昼間でも行列必至。基本的にはいつ訪れても並ぶ覚悟が必要だ。

水が上質とされる伏見では、醤油の角を立たせないまろやかなスープと自家製オーション麺がマッチング。京都ならではの二郎系を体験できる。

【系列店情報】

  • 伏見本店:元祖の味
  • ソラ(西院):開店と同時に満席になる人気
  • 未来へ(茨木):大阪方面からのアクセス良好

【銀閣寺エリア】背脂ラーメン発祥の地

中華そば ますたに 北白川本店

ジャンル 背脂醤油
看板メニュー 中華そば
価格帯 750〜950円
営業時間 11:00〜21:00
定休日 月曜
最寄り駅 叡山電鉄「元田中駅」徒歩10分
行列目安 平日10〜20分、休日20〜40分

背脂ラーメン発祥の店。1947年に屋台からスタートし、1949年に銀閣寺近くで店舗をオープンした老舗中の老舗だ。

鶏ガラ白湯スープと徳島の醤油を使ったカエシ、国内産Aランクの背脂、特製一味——これらが合わさり三層スープとして完成する。上層は甘味がありマイルド、中層はサッパリ醤油味、最後にピリッと辛いアクセント。食べ進めるにつれて味の変化も楽しめるのが、ますたにの真骨頂だ。

ここから「ほそかわ」「来来亭」など、数多くの背脂系ラーメン店が生まれていった。まさに京都ラーメンのルーツとも言える存在だ。

【2025年注目】京都ラーメン新店情報

2025年も京都では続々と新しいラーメン店がオープンしている。注目の新店をまとめた。

店名 オープン月 エリア 特徴
ラーメン また此処で 10月 西大路七条 「地球規模で考えろ」で13年修行した店主の二郎系
ラーメン池田屋 円町店 11月 円町 一乗寺の行列店の2号店。比較的並ばずに入れる
麺屋EDITION 西院店 9月 西院 京都背脂醤油ラーメンの人気店の4号店
人類みな麺類 京都店 9月 中京区 大阪発の人気つけ麺店が京都初進出
麺屋 優光 清水店 8月 東山区 人気の貝出汁ラーメン店の清水エリア進出
和麺ぐり虎 京都本店 7月 四条烏丸 岡山発ミシュランラーメン店の京都初進出

【ジャンル別】京都ラーメン選び方ガイド

京都ラーメンは多様なジャンルが存在する。好みや気分に合わせて選ぼう。

こんな気分のとき おすすめジャンル 代表店
とにかく濃厚なものが食べたい こってり系 / 超濃厚鶏白湯 天下一品 総本店、麺屋 極鶏
京都らしい老舗の味を体験したい 京都ラーメン(濃厚醤油) 本家第一旭、新福菜館
あっさりした上品な味が良い 淡麗系 / 出汁そば らぁ麺 とうひち、麺屋 猪一
ガッツリ食べたい 二郎系 ラーメン二郎 京都店、地球規模で考えろ
背脂好き 背脂醤油 / 背脂煮干し ますたに、セアブラノ神
鶏の旨みを堪能したい 鶏白湯 / 鶏そば 天天有、中華そば 高安
新しいジャンルに挑戦したい 貝出汁 / もつ魚介 麺屋 優光、和醸良麺 すがり

京都ラーメン巡りの注意点とコツ

行列を避けるベストタイミング

時間帯 混雑度 おすすめの人
開店直後(11:00〜11:30) ★★★☆☆ 朝から動ける人
昼のピーク(12:00〜13:30) ★★★★★ 並ぶ覚悟がある人
遅めの昼(14:00〜15:00) ★★☆☆☆ ゆっくり食べたい人
夜の開店直後(18:00〜18:30) ★★★☆☆ 夜派の人
夜のピーク(19:00〜21:00) ★★★★☆ 仕事帰りの人
深夜(22:00以降) ★★☆☆☆ 夜型の人(営業店舗限定)

一乗寺ラーメン街道攻略のコツ

  • 平日を狙う:土日は全店舗で行列必至
  • 14時〜15時がねらい目:昼のピークを過ぎて比較的空いている
  • はしごするなら小盛りで:多くの店で麺量の調整が可能
  • 定休日を事前確認:店によって異なるので要注意
  • 駐車場は期待しない:基本的に電車+徒歩がおすすめ

京都駅から各エリアへのアクセス

エリア 所要時間 アクセス方法
たかばし(京都駅) 徒歩5分 京都駅中央口から東へ
河原町・四条 10〜15分 地下鉄烏丸線で四条駅、または市バス
一乗寺 30〜40分 地下鉄→叡山電鉄、または市バス5系統
四条大宮 15〜20分 市バス、または阪急で大宮駅
伏見 15〜20分 近鉄京都線で伏見駅

京都ラーメンの歴史

京都ラーメンの歴史は、1938年にさかのぼる。中国浙江省出身の徐永俤氏が夫婦で始めたラーメン屋台が、その起源とされている。これが後の「新福菜館」となり、京都ラーメンの草分けとなった。

年代 できごと
1938年 新福菜館の前身となる屋台がスタート
1945年 新福菜館が店舗形態での営業開始
1947年 本家第一旭創業。ますたにが屋台からスタート
1949年 ますたにが銀閣寺近くで店舗オープン
1971年 天下一品が屋台でスタート
1975年 天下一品 総本店開業。「こってり」スープ誕生
1970年代〜 天天有など鶏白湯系が台頭
2000年代〜 一乗寺がラーメン激戦区として発展
2010年代〜 淡麗系、出汁系など多様化が進む
2020年代 ミシュラン掲載店の増加、新ジャンル誕生

約80年の歴史の中で、京都ラーメンは驚くほどの進化を遂げた。老舗店で修業した人々が、修業先のラーメンのアイデンティティにオリジナリティを加え、独立開業して枝分かれしていった結果、現在は鶏白湯系、魚介つけ麺、淡麗系など、まさに百花繚乱の時代を迎えている。

京都ラーメンに関するQ&A

質問 回答
京都ラーメンの特徴は? 「京風=あっさり」は誤解。実は濃厚でこってりした味が主流。背脂醤油、濃厚醤油、こってり鶏白湯が3大系統
一番有名な店は? 老舗なら本家第一旭・新福菜館、全国的知名度なら天下一品、ミシュランなら麺屋猪一
観光客におすすめのエリアは? アクセス重視なら京都駅か河原町・四条。ラーメン激戦区を楽しみたいなら一乗寺
朝からラーメンは食べられる? 本家第一旭は朝6時から、新福菜館は9時から営業
深夜に食べられる店は? 天下一品総本店(翌1時まで)、中華そば高安(翌2時まで)、天天有(翌2時30分まで)など
行列が少ない穴場は? 2025年11月オープンのラーメン池田屋 円町店は、本店より並ばずに入れることが多い
ベジタリアン対応の店はある? 麺屋猪一は動物性油脂不使用の出汁そばを提供
子連れでも大丈夫? 多くの店はカウンター中心だが、高安など席数が多い店は家族連れも多い
クレジットカードは使える? 現金のみの店が多い。事前に小銭・千円札を用意しておくと安心
一乗寺で何軒かはしごしたい 麺量を「小」や「少なめ」に調整できる店が多いので、事前に聞いてみよう

【目的別】京都ラーメンモデルコース

初めての京都ラーメン(半日コース)

テーマ:京都ラーメンの王道を体験

  1. 11:00 本家第一旭 たかばし本店で京都ラーメンの原点を体験
  2. 12:30 京都駅周辺を散策
  3. 14:00 河原町に移動、麺屋猪一でミシュラン店の出汁そばを堪能

一乗寺ラーメン激戦区攻略(1日コース)

テーマ:多様なジャンルを食べ比べ

  1. 11:00 麺屋極鶏で超濃厚鶏白湯(小盛り)
  2. 13:00 一乗寺周辺を散策(詩仙堂、圓光寺など)
  3. 15:00 天下一品総本店で限定メニュー
  4. 18:00 天天有で〆の鶏白湯

こってり派のための濃厚三昧(1日コース)

テーマ:濃厚ラーメンを極める

  1. 11:00 麺屋極鶏で「鶏だく」
  2. 15:00 天下一品総本店で「こってり」
  3. 19:00 地球規模で考えろで二郎系

ミシュラン店めぐり(1日コース)

テーマ:評価の高い名店を制覇

  1. 11:00 麺屋猪一で出汁そば
  2. 14:00 らぁ麺とうひちで淡麗醤油
  3. 18:00 麺処蛇の目屋で鶏そば

【季節別】京都ラーメン攻略ガイド

京都のラーメン体験は、季節によっても大きく変わる。

季節 特徴 おすすめの楽しみ方 注意点
春(3〜5月) 観光シーズンで混雑 桜の名所と組み合わせて。哲学の道→ますたに、平安神宮→一乗寺 土日は行列が長くなる
夏(6〜8月) 暑さで食欲減退気味 つけ麺、まぜそばなど冷たい麺がおすすめ。早朝の朝ラーも◎ 熱々スープは覚悟が必要
秋(9〜11月) ラーメン日和。紅葉シーズン 濃厚系を存分に楽しめる季節。一乗寺は紅葉と合わせて 11月は特に混雑
冬(12〜2月) こってり系が最高に美味しい 天下一品のこってり、極鶏の鶏だくなど濃厚系の真骨頂 屋外での待ち時間は防寒必須

雨の日の京都ラーメン

雨の日は行列が短くなることが多い。普段は30分以上並ぶ人気店も、雨の日なら10分程度で入れることも。ただし、傘の置き場所には注意が必要だ。

【雨の日におすすめの店】

  • 本家第一旭:京都駅から近く、アーケードを通れる
  • 麺屋猪一:河原町のアーケード街からすぐ
  • セアブラノ神:大宮駅から屋根伝いにアクセス可能

京都ラーメンの価格帯ガイド

京都のラーメンは、店舗やジャンルによって価格帯が異なる。予算に合わせて選ぼう。

価格帯 目安 特徴 代表店
リーズナブル 700〜900円 昔ながらの京都ラーメン、二郎系 本家第一旭、ますたに、地球規模で考えろ
スタンダード 900〜1,100円 こだわりの人気店 天下一品、麺屋極鶏、セアブラノ神
プレミアム 1,100〜1,500円 ミシュラン店、素材重視店 麺屋猪一、らぁ麺とうひち

【予算別おすすめ】

  • 1,000円以内:本家第一旭、新福菜館、ますたに、地球規模で考えろ
  • 1,000〜1,200円:天下一品、麺屋極鶏、高安、セアブラノ神
  • 1,200円以上:麺屋猪一、らぁ麺とうひち、麺屋優光

京都ラーメン店で使えるマナーと注文のコツ

行列・入店時のマナー

シーン ポイント
行列に並ぶとき 一列に並ぶ。横に広がらない。スマホを見るのは良いが、大声での会話は控える
入店前 食券制の店が多い。入口で食券機の場所を確認
席に着いたら 荷物は足元か専用棚へ。カウンターの上には置かない
食べ終わったら 丼をカウンターに上げる店、そのままで良い店がある。周りを見て判断
退店時 「ごちそうさま」と一声かけると好印象。後の客のために素早く退店

注文のコツ

【麺の硬さ】

  • バリカタ:かなり硬め。博多系や二郎系で使われることが多い
  • カタメ:やや硬め。コシを楽しみたい人に
  • 普通:店のおすすめ。迷ったらこれ
  • ヤワメ:柔らかめ。スープがよく絡む

【麺の量】

  • 少なめ・小:はしご予定の人、小食な人に
  • 普通・並:標準的な量
  • 大盛り:ガッツリ食べたい人に

【トッピングの選び方】

トッピング 効果 おすすめ
味玉 濃厚な黄身がスープと好相性 どの系統でもおすすめ
チャーシュー増し 肉好きには必須 ガッツリ食べたいとき
ねぎ増し 九条ねぎの風味をプラス 京都ラーメン系、二郎系
のり スープを吸って美味 醤油系、背脂系
メンマ 食感のアクセント あっさり系、淡麗系

京都ラーメンと観光を組み合わせる

京都観光とラーメンを効率よく組み合わせるプランを紹介する。

観光スポット別おすすめ店

観光エリア おすすめラーメン店 所要時間
金閣寺・龍安寺 天下一品 総本店(バス15分) 約40分
銀閣寺・哲学の道 中華そば ますたに(徒歩10分) 約20分
清水寺・祇園 麺屋 優光 清水店(徒歩5分) 約15分
嵐山・渡月橋 天下一品 嵐山店(徒歩10分) 約20分
伏見稲荷大社 地球規模で考えろ(電車10分) 約30分
下鴨神社・上賀茂神社 らぁ麺 とうひち(バス20分) 約40分
錦市場・四条 麺屋猪一、セアブラノ神(徒歩5分) 約15分

新幹線利用者向けプラン

【到着後すぐプラン】

京都駅到着→本家第一旭(徒歩5分)→観光へ

【出発前プラン】

観光終了→京都駅周辺で買い物→新福菜館(出発1時間前)→新幹線

【朝ラープラン】

早朝到着→本家第一旭で朝ラー(6時〜)→朝一番の観光スタート

京都ラーメンのディープな楽しみ方

一乗寺の「ラーメンサミット」を楽しむ

一乗寺エリアには30店舗以上のラーメン店が集結。同じ日に複数店舗を回る「ラーメンサミット」を楽しむ人も多い。

【はしごのコツ】

  • 1軒目は「小」または「少なめ」で注文
  • 2軒目は「つけ麺」や「まぜそば」など汁なし系を選ぶと胃に優しい
  • 3軒目はスープを残す勇気も必要
  • 店舗間の移動は徒歩5〜10分程度

京都ラーメン「朝ラー」文化

京都駅周辺では「朝ラー」文化が根付いている。

店名 営業開始 特徴
本家第一旭 6:00 京都で最も早い。朝から行列ができることも
新福菜館 9:00 ヤキメシとの朝セットも人気

朝ラーの魅力は、行列が比較的短いこと、スープが新鮮で香り高いこと、そして朝から充実した1日をスタートできること。新幹線で早朝に京都入りする人にもおすすめだ。

「限定メニュー」を狙う

多くの人気店では、期間限定・数量限定のメニューを提供している。

  • 天下一品 総本店:牛すじ系メニュー(総本店限定)
  • 中華そば 高安:スジラーメン(仕入れ次第で売り切れ)
  • 麺屋 極鶏:季節限定メニュー(SNSで告知)
  • セアブラノ神:月替わり限定メニュー

限定メニューの情報は、各店舗のSNS(Twitter/Instagram)をフォローしておくと見逃さない。

京都ラーメンに関する追加Q&A

質問 回答
一人でも入りやすい? ほとんどの店がカウンター席中心なので、一人でも全く問題なし。むしろ回転が早いので歓迎される
外国語メニューはある? 河原町エリアの店舗は英語メニューがある店が多い。一乗寺は日本語のみの店も多い
予約はできる? 基本的に予約不可。並んで入るのがラーメン店の基本
Wi-Fiは使える? 使える店は少ない。京都市のフリーWi-Fi「KYOTO Wi-Fi」が使えるエリアも
持ち帰りはできる? できる店は少ないが、天下一品は「お持ち帰りラーメン」あり。通販対応の店も増えている
学生割引はある? 一乗寺エリアの一部店舗で学割あり。学生証提示で大盛り無料など
女性一人でも入りやすい店は? 麺屋猪一、麺屋優光、らぁ麺とうひちなど、清潔感のある淡麗系の店が入りやすい
量が多い店と少ない店は? 二郎系(二郎、地球規模)は量が多い。淡麗系(猪一、とうひち)は上品な量

まとめ|京都ラーメンの真髄を味わう

京都ラーメンは、80年以上の歴史の中で独自の進化を遂げてきた。「京風=あっさり」という先入観は捨てて、濃厚でこってりした京都ラーメンの真髄を味わってほしい。

目的 おすすめ
京都ラーメンの原点を知りたい 本家第一旭、新福菜館(京都駅)
濃厚・こってりを極めたい 天下一品総本店、麺屋極鶏(一乗寺)
ミシュラン店を体験したい 麺屋猪一、らぁ麺とうひち
二郎系を楽しみたい ラーメン二郎京都店、地球規模で考えろ
背脂ラーメンの原点を知りたい 中華そば ますたに(銀閣寺)

一乗寺のラーメン激戦区、京都駅の老舗聖地、河原町のミシュラン店——京都には、あなたの好みに合った一杯が必ず見つかる。

この記事を参考に、ぜひ京都ラーメンの奥深い世界を堪能してほしい。

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